踊れ月光『アネモネ』

elonaプレイ日記

クレイモア吸血鬼の旅行記121 踊れ月光(終)

机の上に置かれた分厚い本。表紙の皮は所々ひび割れており、かなり使い込まれていることがわかる。これはアネモネが旅の出来事をずっと書き綴っていた旅行記だ。ペンを手に取った吸血鬼は、残り少ない白紙ページを見つめ…何か思い耽るように、紫の瞳を細めた。
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クレイモア吸血鬼の旅行記120 うみみゃあ狂詩曲

吸血鬼の城の地下室には恐ろしい拷問器具と怪しげな実験器具が並び…そして、不似合いな洒落た高級ソファーが置かれていた。その上で、吸血鬼は真紅のマントに包まっている。床へ白い手をぶら下げた格好で。その指先には酒瓶が転がっている。中身は空っぽだ。そんな空き瓶がいくつも落ちていた。まるで一度に全て飲み干したかのように見えるが…。アネモネは数日間、この部屋で寝起きしては作業をし。その合間に飲酒し。その辺に捨...
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クレイモア吸血鬼の旅行記119 収穫フハハーン

波打つ小麦色の髪、柔らかな青空の双眸、儚げな印象を受ける華奢な身体。特徴的な緑の帽子を被り。長い上衣をひらめかせながら、身長以上の大きな鎌を携えている。収穫のクミロミ。愛らしい容姿はまるで少女のようだが、ほとんどの伝承において少年であると伝わっている。
踊れ月光『アネモネ』

クレイモア吸血鬼の旅行記118 空即是色

血と享楽で戯れる吸血鬼が住んでいるという噂の城の一室に響く…可愛らしい少女の鼻歌。 エリザ「ふんふんふ~ん♪」
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クレイモア吸血鬼の旅行記117 癒しと風

アネモネ「うぅん…うう……」 緻密に装飾された豪華な王様ベッドから聞こえる呻き声。乱れたシーツから覗く幼い少女の顔は苦悶に歪んでおり。外さずにいる深紅の石が付いたペンダントの細い鎖が白い首に絡みついていた。ふと目蓋が開き、紫の瞳はしばしぼんやりと天蓋を見つめる。
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クレイモア吸血鬼の旅行記116 時計仕掛けの死神

アネモネ「ぬ?いつのまにか、我の習得が1000になっておるな」 エリザ「あら、おめでとう。毎月、畑作業している成果が出てますわね」 アネモネ「ハーブと宝石はいくらあっても困らぬからな。だが、それだけではない。我は秘密の特訓もしているのだ」
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クレイモア吸血鬼の旅行記115 汝のペットを愛せよ

神殺しをしますわよー!と。願いの杖を持った少女は微笑む。どちらかといえば真面目な彼女にしては突拍子もない発言だ。しかし、吸血鬼は理由を察していた。