クレイモア吸血鬼の旅行記63


エリザ「まあ、なんておっきな猫。かわいい…じゃなくて、着ぐるみ?ヨウィンでお祭りがあるのかしら?」
アネモネ「着ぐるみではないようだぞ。本物の猫のような毛並み、匂い。そして、どこにも人が入るジッパーが見当たらぬ。まるで人狼のような生き物であるな」 *もふもふ* 吸血鬼はそう呟きながら、大きな猫を撫でる。
大きな猫?「わぁ…!?ちょっと、いきなり何をするんですかー!」
エリザ「…もふもふですわ」 *なでなで*ふんわりふわふわとした白い毛がアネモネに撫でられるたびに柔らかくはねる姿を見て、少女は我慢など出来なかった。
大きな猫?「や、やめてーーっ!そんな風に撫でられていると…ゴ、ゴロゴロにゃ、に……嫌だーっ!!誰か助けてーーーーーっ!!」


アネモネ「そうかそうか。タマという名前なのか、恐ろしく愛らしい顔をしておるな~」
タム「違いますっ!ペットを愛でるような目で私を見ないでくださいっ!あの後、おかしな夢のお告げで言われたんですよ。”お前は猫の怨みを一身に受けすぎた。今から罰を与えよう。解いてほしくば、慙愧の念を以て我が住まう社を参拝せよ”って」
ドラクル「噂で聞いたことがありますね。ヨウィン南西の半島に沢山の猫たちが住む異国風の神殿がある、と」
エリザ「猫の社ですって!…行ってみたいですわ」
ジル「僕もいっぱいな猫を見たいですです~♪」
アネモネ「ふはははっ!我も同じ気持ちであるぞ。早速、向かうとしよう」

タム「…あの、私の話を……聞いてないですよね……はぁ」


*にゃー*にゃふー*うみゃみゃー*ふー*
エリザ「ああ…かわいい。猫可愛いですわ…」 少女はうっとりと猫を撫でている。
アネモネ「ほう。随分と人懐っこい… ぬわぁ!?マントに爪をひっかけて引っぱるのではないっ!く、首がしま」
ジル「はわわっ!僕のリボンで遊ばないでくださーい!」
ドラクル「おや?後ろ髪が重いと思ったら、猫が付いてきているようですね」 ひらひらした格好をした一行に猫たちは元気よくじゃれついた。

エリザ「ねこかわいい…」 そんな中、少女は相変わらず猫を愛でていた。


アネモネ「なんとか脱出できたのである… こうして落ち着いて見ると、立派な社であるな。巫女は…おらぬのか?」
ジル「マスター。”みこ”ってなんですか?」
アネモネ「ふむ。巫女というのは、異国でのシスター…いや、呪師が近いか。先を占い、神をその身に宿し舞う、清らかな乙女のことだ。巫女が纏う赤と白の異国の装束は美しく… 実際に見てみたいであるな」(そして、ほぼ肌を見せぬ禁欲的な首元から味わってみたいである)
エリザ「ロクでもないことを考えている顔をしていますけど、あなたも天罰で猫になりたいのですの?」
アネモネ「き、気のせいだと思うぞ」(神より、身近な存在の方が怖いのである)

 


???『---お主は…。そうか、あの男、この期に及んで代役を立ててくるとは…。嘆かわしいことだ…。帰って奴に伝えよ。直接お前が出向かねば、生涯呪いが解けることはないだろう、とな』
アネモネ「猫を嫌っているだけで呪いをかけるなど狭量な神であるな。そもそも3年前に猫退治をしたのは我らだ。その怨みにあやつに呪いをかけるなど、お門違いではないか」
???『…立ち去れ』
アネモネ「貴様は本当に神なのか?」
???『どうしても帰らぬというなら、追い払ってやろう。我が名はーーーー金鬼猫だ!!』


エリザ「ね、ねこ…?」
アネモネ「ライオンも猫科であるな。そのライオンより大きいが」
エリザ「それで、あなたはなでなでしたいと思いますの…?」
アネモネ「まったく思わぬ。もう少し愛嬌がないとな~」


金鬼猫『我が天罰をくらえ!』 電撃ブレスを吐いた。ジルに命中した。(9) ドラクルに命中した。(10) エリザに命中した。(7) ブレスはあなたに命中した。(Miss)
アネモネ「…? もっと本気を出していいのだぞ」


金鬼猫『わ、我が爪を受けよ!』 スウォーム!吸血鬼は攻撃を避けた。 ドラクルは攻撃を避けた。 エリザは引っ掻かれた。(21)
エリザ「きゃ!少し痛い… でも、この程度なら自然回復ですぐ治りますわね」
アネモネ「…他に出来ることはないのか?」
金鬼猫『………に”ゃーん
エリザ「野太いですわ…」


エリザは『金鬼猫』を射撃し 破壊した。 「ば、馬鹿なぁああっ!?」
エリザ「もっと猫らしい姿に生まれ変わってきてくださる。その時は可愛がってあげますわ」
アネモネ「エリザは本当に猫が好きであるな~ 望めば、城で様々な猫を飼っていいのだぞ」
エリザ「たまにしか帰らないのに飼えませんわよ。いつか…ゆっくりできる時間が出来たらね」
アネモネ「…そうか」(そういえば、ずっと当ても無い旅に付き合わせているな。そろそろ、ひとつの場所に腰を据えるのも悪くないかもしれないな…)

 

???『くっくっくっ… 愚かものめ。気づいていないようだな。我が呪いをその身に受けよ…!』

ドラクルは射撃し 粉々の肉片に変えた。 『ぐあああっ…!お、おのれ…。この罰当たりめが…!』 *祟りの元凶を破壊した!*
ドラクル「静かになりましたね、お嬢様。ティータイムにしませんか」
アネモネ「それは良いな。異国の神殿で飲む茶もまた違った趣であろうな~ わびさび、と言うのであったか」
ドラクル「今回は場所に合わせて、緑茶と饅頭というものを用意したので。お楽しみいただけると幸いですね」
ジル「いつもと違ってテーブルクロスを地面に敷くんですね。へーんですけど…うひひっ♪いつもよりマスターが近くにいて嬉しいですです♪」
エリザ「お魚を置いたら、ここまで猫たちがやってくるかしら…?」
アネモネ「エリザ。また猫に埋もれるから、後でな…」

 

 

タム「はぁ~… 私はずっとこの姿で生きなきゃいけないのだろうか…」

タム「お、おお…!戻った!身体が元に戻った!!ありがとうございます、冒険者さん。私の話をちゃんと聞いていたんですね。いやぁ良かった。あんなおぞましい姿で一生過ごさなければいけないのか、とハラハラしました。これでようやく…」
どこからか聞こえる猫の声『あの人間、また僕たちのことをいじめるつもりニャー』
タム「…え?」
間違いなく聞こえる猫の声『仲間たちの仇、絶対許さないニャー』
タム「う、うわああああっ!?今度は声が!猫の声が聞こえるっ!?冒険者さん、どこにいるんですかーー!助けてえええええええっ!!!」
泣きながら走り出すタム。その場にエリザがいたら、羨ましいと呟いただろう。

 


鍛えすぎた感があるが… 硬いんだよな、こいつ。メタル耐性でもあるのか?撃破した動画を見ても相変わらずかったいなぁ。
ちなみに金鬼猫を倒さなくても、鏡をミンチにすればクエストクリアできます。金鬼猫を倒したい場合、奥に行かないように気を付けるか。鏡を壁生成で囲んでおくといいです。