聖騎士吸血鬼の伝説3 ここはわんわんのまよい

elonaプレイ日記月明かりの祝福『アドニス』



アドニス「これは…よし、ルシアン飲んでくれ」
そう言ったアドニスはポーションを投げた。命中した瓶は粉々に砕け、ルシアンはびしょ濡れになり。更には、ちょうど満腹だったゆえに吐いた。

ルシアン「ぐわぁー!?オロロロー…。はぁ…はぁ、胃が破裂するかと思った。肉体が強化された感覚があるけど…これ、祝福された肉体復活ポーションか。…なんで投げたの?」

アドニス「冒険者の頃、下僕たちにポーションを投げて強化していた…と、父上から聞いた話だったが、何かおかしかったか?」

ルシアン「目の前にびしょびしょ美少女がいるんだけど、変だと思わないか」

アドニス「…?性転換したおかしな幼馴染なら、目の前に立っているが」

ルシアン「ひどくな~い。こんなにも可憐なのに」

アドニス「そんなことはどうでもいい。ポピーが迷ったという洞窟に行くぞ。強化されたお前となら、ネフィア探索に行けるはずだ」

 



ルシアン「ポピー?ああ…リリアンって娘が言っていた子犬を探しにか。へえ、坊ちゃんは小さい子が好みなんだな~」

アドニス「うむ。城にいた大きい犬も好きだけど、子犬も大好きだぞ」

ルシアン「まあ、うん…可愛いよなー」(アドニスの実家にいた犬って…真っ黒な毛並みで、燃えるように目が赤くて。仔牛ほどデカい奴だよな。見るたびにビビったなぁ)

アドニス「うん?どうした。置いていくぞ」

ルシアン「ええ!?本当に置いていくなよ~」

 


アドニス(…ふと気付いたが、ものすごくお腹が空いたな。この苺を調理して……べっちょりした苺になってしまった。食べるしかないか。もっと上手くなりたいな)*もぐもぐ*


ルシアン「あ、俺にも何か食べ物くれよ。さっきゲロゲロしたから腹がペコのペコ…」

アドニス「…う」
あなたは嫌な感じがした。あなたは吐いた。あなたは餓死した。

アドニス「父上…のカレー食べたい」

ルシアンアドニスーーッ!?ちゃんと鑑定してから食べて!後、失敗料理は食事効果が低くなっているから無理して食べなくていいぞ!」

アドニス「いや、もったいないと思ってな…」

 

久しぶりに餓死したわ。序盤だと鑑定代が高いから、ついつい未鑑定アイテムを食べさせてしまっている。ちなみに餓死中になるまで食事しないのは、その状態でハーブ食べる方が効果高いので…癖になってしまっているんだ。

 

~子犬の洞窟~


アドニス「ポピー!ポッピィー!………いないな」

ルシアン「うーん…この辺に居なそうか?」
少年たちはモンスターたちをミンチにしながら、進んでいき…

アドニス「けっこうモンスターがいるな…ポピーは大丈夫だろうか」

ルシアン「……とにかく探そうぜ。坊ちゃん」

アドニス「うむ…」



アドニス「…ぬ、犬の匂いかと思ったら、コボルトか」

ルシアン「別名、初心者殺しだな。まあ、そこそこ強くなった俺の敵じゃないな」

アドニス「初めの頃は逃げ回っていたが…。こうしてよく見ると…大きな耳に大きな尻尾、そしてボリュームたっぷりなフサフサ胸元。飛び込みたい」

ルシアン「俺の胸もフカフカだぞ~」

アドニス「恥じらいを知れ」



ルシアン「4層か、だいぶ奥まで進んだな。…正直に言うが、アドニス。ある程度は覚悟した方がいいと思うぞ」

アドニス「…帰りを待っているひとがいるんだ。どんな結果であれ…俺は探すよ」
頑なに言い。少年が扉を開くと、2体のモンスターがいた。けして強くないが…いつの間にか背後にサソリ(毒格闘)ブレイド(出血格闘)おまけのオークが迫っていた。アドニスはそっと扉を閉じた。

アドニス「俺は…生きて帰る…っ!!」
素早く少年は銃を構えながら後退した。

ルシアン「ははは。坊ちゃんってば、判断が早い。そんじゃまあ、俺が通れるようにしてやるよ!」
少女は好戦的に笑みを浮かべ、ためらいなくオークの懐に入り、拳を叩きつけてミンチにする。その隙にサソリは毒液を滴らせた尾を上げたが、銃弾がそれを貫き。尾はバラバラに飛び散り、死んだ。

アドニス「見事だ!…さっき閉めた扉が開かれた。囲まれる前に減らすぞ!」

ルシアン「おう!」



ルシアン「ふぅー、静かになったなぁ」

アドニス「ぁぅぁぅ…?」

ルシアン「おや、坊ちゃん。急に可愛らしい声を出して~ 俺、ときめいちゃ…スヤァ」 ルシアンは罠にかかった!睡眠ガスが噴き出した。ルシアンは眠りにおちた。

アドニス「違うっ!そんな声が聞こえ…ルシアン?」
振り返ると、ルシアンは爆睡していた。立ったまま。

アドニス「寝てる…」
近づいても、まだ眠ったままだ。ふと、先刻の会話での”フカフカ”を思い出し。少年は手を伸ばした。

アドニス「………確かに、これは良いな」

ルシアン「ふぁ~…ぶぁああ~~……ハッ!俺、寝てて…。アドニス?」
触られる感触がした。堪能するように優しく触る指先にあるのは…柔らかに跳ねる、癖ある毛束…ルシアンのポニーテールであった。

ルシアン「えっと…動きづらいんだけど」(というか、恥ずかしいぞ。これが恥じらいか…!?)

アドニス「あ…すまない。犬の尻尾みたいで…つい」

ルシアン「…坊ちゃんはホント犬好きだなぁ」


ポピー「くぅうううん」

ルシアン「ちまっちゃい毛玉がいると思ったら、子犬じゃないか。こいつが探していたポピーか。ケガも無いようだし。良かったな、坊ちゃん」
そうアドニスに声をかけたが…なぜか返事は無く。不思議に思い、少年の顔を見ると、やけに鋭い視線をポピーに向けていた。

アドニス「…」
ポピー「くぅ~」
子犬は無邪気な瞳で、アドニスたちを見上げている。少年は真剣な表情で、懐から紐を取り出し。子犬を縛った。
ポピー「アン…♪」
少年は次に、聴診器を取り出し。フサフサな胸に当てた。「キャー」

ルシアン「な、なにをして…」

アドニス「…ふふふ、なんて愛らしい。なんだこのふっわふわな究極超生物。お持ち帰りしたい」

ルシアン「いや、ダメだろ!正気に戻れ!」

 


リリアン「ポピー!!無事だったのね!あはは。ポピーったら、ペロペロくすぐったいよ~」 幸せそうに犬好きの少女はポピーを抱きしめる。「冒険者さん、ありがとう。これ、あげる~」

アドニス「素晴らしく愛らしいポピーを見つけられて、本当に良かった」
冷たい仕掛け箱を受け取った少年は、元気よく尻尾を振るポピーを見つめて、嬉しそうに微笑んだ。

ルシアン「坊ちゃん、まだ未練が無いか」

アドニス「忘れてくれ…。とりあえず…急いで走るぞ」

ルシアン「ああ、エーテルの風だーーーーーーっ!!
駆け出しの冒険者たちは大急ぎでシェルターがある宿へ走り出した。

 


リリアンの元に帰るまでがクエストだと思うので、帰りまで撮ったら、思いのほか時間がかかりましたね。ちょうどヴェルニースに戻るタイミングでエーテルの風が吹いてきたのは驚いたものだ。ちなみにアドニスは道中で2回ほどミンチになった失敗した録画がある。消してしまっているので、お見せすることが出来ませんが…。ブラウンベアに殴られてミンチになった記憶はある。

 

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