聖騎士吸血鬼の伝説11 フランケンシュタインのメイド

elonaプレイ日記月明かりの祝福『アドニス』



ルシアン「ヴェルニースは今日も賑やかだな~…はは」
またもや発生したモンスター騒ぎ。LV80だが大した攻撃力はないターニップを殴り倒したルシアンは一息つこうとしたが…その視線の先にはエレキドラゴンが暴れていた。

ルシアン「さすがにこいつは無茶だなぁ…。アドニス。どうにかしたいという気持ちは大事だと思うが、ここは逃げ」

アドニス「すごい…尻で…」

ルシアン「尻!?いきなり何を言って…!?」


シーナは尻をドラゴンに叩きつけた。ロイターは盾でドラゴンを殴りつけた。エレキドラゴンはミンチにされた。

ルシアン「おーすげー!ザナンの紅の英雄は強いという噂を聞いていたけど、尻のねーちゃんも強いじゃねぇか。前に酒泥棒退治を依頼されたけど、1人でどうにか出来たんじゃ…?」

アドニス「あれから鍛えたのかもしれないぞ?」

ルシアン「尻をか」

アドニス「…」 その言葉についついシーナの尻を凝視し。視線に気づいたシーナはにっこりと微笑んだ。「あ、いや…あんまり見るのはやめよう」

ルシアン「おやおや~。坊ちゃん、俺のキュートなお尻ならいくらでも見てもいいからな」

アドニス「恥じらいを知れ」

 



ルシアン「え~、呪われ~、呪われた人いますっかー?」
フレイー「ザナンの強腕め、今度こそは…。え、呪われですかっ!?」

アドニス「はい?呪われているのですか?」
フレイー「ギクッ!そ、そ~…そうなんです!いつの間にか指輪が堕落してて、困っているんですよー。あ、交換ですか。そうですよね~…ちょうど酒飲みたい気分だったので、そのクリムエールでいいですよー。あは、あははは!」 酒瓶を受け取った冒険者はそそくさと去っていった。

アドニス「慌てていたけど。急ぎの用でもあったのだろうか…?」

ルシアン「…さあー?期限が終わりそうな依頼があったのかもなー」

アドニス「間に合わなかった時のカルマ減少は大きいからな」(なんだかルシアン苛立っているな…)「そういえば、俺たちは今依頼を受けてない状態だよな」

ルシアン「そうだけど?」

アドニス「それなら、行くぞ。ルシアン!」

ルシアン「どこに!?」 アドニスは元気よく走り出し。ルシアンは困惑しつつ追いかけた。

 


異名と状況的に、ロイターを狙ったのでは…?虚空さんのところまで、モンスターたちが来なくて良かった。終末祭りが開催されるところだった。

 


混沌の城《獣》より、西にある崖の上で少年と少女は海へ沈む太陽を眺めていた。アドニスはルシアンに向かって微笑み。1枚の紙を取り出した。それは小城の権利書だ。

アドニス「ここが俺たちの新居だ!」

ルシアン「きゃ~、ロマンティック…だけど、街からすげぇ離れているぞ。混沌の城近くとか言ったのは俺だが」

アドニス「問題ない。リコールルーンを使えば一瞬で街に移動できる。それにもう建てた」 少年の手から権利書は消え。そして、何も無かった場所に突然と小城が現れていた。

ルシアン「へー。話には聞いていたが、ホントに一瞬で建っているな。…うん?家の中に誰かいないか」

アドニス「店主とバーテンダーのようだな。人間も書に収納していたのか」

ルシアン「さすがに魔法で呼び出されたんじゃないかな…たぶん」

 



アドニス「ふむ。とりあえず、これでいいか」

ルシアン「…」
満足気な顔をしている少年の眼前には、引っ越し前と同じようにジュアの抱き枕が並べられていた。そして、その周りを元気よく走る回る犬たち。どうやら援軍の巻物で召喚したようだ。

ジル「ここが坊ちゃまのハウス…なんですか、これ」

ルシアン「いや、ちょっと目を離した隙にえらい賑やかに…って、なんで居るんだ。お前」

ジル「引っ越し祝いに来たのですけど。まさかルシアンが増殖しているとは、驚きですね」

ルシアン「眼鏡買い替えた方がいいぞ」

ジル「は。お洒落がわからないわんちゃんの相手にし僕が来たと思ったのですか。…坊ちゃま、お久しぶりございます。ノースポイントのネフィア、古城に挑み、無事に帰ってきたと。ご活躍を聞いています。マスターもきっと誇らしく喜ばれているでしょう。そんな素晴らしい坊ちゃまに、心ばかりですがプレゼントを用意しました」

アドニス「ありがとう、ジル兄。……棺?」 ジルの隣にある箱。それは人間が1人入るほどの大きく。蓋には十字架ではなくエキゾチックな装飾されているが…それはどう見ても棺桶だ。

ジル「ああ、この箱はオマケですよ。そうですね。ここだと落ち着きませんから、こちらの部屋で開封しましょうか」 青年はずるずると棺桶を引きずって、隣室に移動した。

ルシアン「おいやめろぉ!うちの床が傷物にぃ!!」



?????「…」
棺の中から出てきたのは可憐なメイドだが…顔上半分を覆う包帯を巻いており、どんな瞳の色なのか見えない。その下の皮膚は白く…いや、まるで血が通ってないかのように蒼白であった。

ジル「坊ちゃまのために”作りました”。どうぞ、可愛がってください♪」

ルシアン「ゾンビなんだが」

ジル「ただのゾンビじゃないですよぅ。厳選した死体を繋ぎ合わせ、僕が生み出した新たな生命体ですです」

ルシアン「眠っている死者は眠らせてやれ!」

?????「ア、アアア……人生なんてロクな…ここは?」

ジル「もう起きました。おはようございます。貴方は僕の素晴らしい技術によって生まれた存在ですです。これから坊ちゃまのもとで、楽しい第二の人生を歩むのですよー」

?????「………。それってつまり、アンタはアッシのパパってことですかい?」

ジル「は?」

ルシアン「ぶっははははははははははははははっ!!はぁはぁ…ぐふっ、は、ははははははははははははははははっ!!」

ジル「いつまで笑ってやがるっ!!わんわん野郎が…コホン。1番状態が良い脳みそを入れましたが、今からでも取り変えましょう」 青年は懐からメスを取り出した。

アドニス「ジル兄。俺は彼を新しい仲間として歓迎しているよ。それで、名は?」

?????「なんてお優しい坊…いや、ボス。よろしくお願いしやす!アッシの名前ですか…忘れましたねえ」 そう呟いた後、メイドは答えを求めるように、ジルの方を見た。

ジル「…坊ちゃまが名付けたら、どうですか」

アドニス「彼はジル兄から聞きたがっている。先ほど言っただろう、僕が生み出した。と」



ジル「………デイビッド。貴方の名前はデイビッドですです。これで満足ですか」

デイビッド「うおお、ありがとうパパ!」

ジル「…おかしい点があったら、すぐ交換してやりますから。脳みそとか」

アドニス「俺はすごく良い脳みそだと思うよ」

デイビッド「ボス…そして、アネゴも。改めて、アッシのこと。デイビッドをよろしくお願いしやす!」

ルシアン「あ。すまねぇが、俺は性転換した男なんだ。だから、気軽にアニキと呼んでくれ」

デイビッド「なんだってーっ!?じゃあ、ボスは…」

アドニス「俺は見たとおりの性別だ。ルシアンは変態だが、まあ仲良くしてくれ。…デイビッドは目覚めたら、女性の身体になっていて戸惑っている身だろうけど」

デイビッド「あい?こんな恰好ですが、アッシの身体には付いていますぜ」

アドニス「…。ジル兄の服の趣味は相変わらずだな」

ジル「おや、坊ちゃまも着たいですか♪」

アドニス「え、遠慮する…!俺はこの恰好が気に入っているから」

ジル「坊ちゃまはお父上から頂いたマントが本当に大好きなんですね~。僕もマスターから貰った肉体、様々な経験。すべてが大事ですです。…おや、長居しましたね。”連れ”を待たせているので、ここで…」

ルシアン「”連れ”って誰だ?」

ジル「”クリス”ですけど。それでは、失礼しますね。また良い研究成果が出来たら、持ってきますね」 ジルは愛想よくアドニスに手を振って、移動魔法を唱え。姿を消した。

ルシアン「いや、クリスって誰なんだよ…」

 


装備はこんな感じ。マニ信仰にして、職業ガンナーでガンガン2丁拳銃で特殊弾を使ってくれる構成にしたい。しかしゾンビって、速度が低いんだな。まあ、LVUPとヘルメスの血でなんとかするか。古代の棺は脆弱の霧、朦朧の眼差し、呪い言葉のスキル持ちだが…呪いの扱いが面倒なので、いずれ魔法追加で忘却させよう。

 



デイビッド「ところでアッシ、メイドの仕事なんて知らないんすけど」

ルシアン「心配無用だ。メイドさんなら、ハウスボードでさっき雇っていたんだ。…しかし。俺の気のせいじゃなければ、坊ちゃんの家で見かけた覚えがあるんだけど?」

アドニス「確かにガーンナさんに似ているガーンナさんだが…。よく見ると微妙に違うぞ。別のガーンナさんだ」

ルシアン「そっか…そうなのか?」(わからねぇ)

アドニス「だから、デイビッドには俺たちと一緒に来てほしいんだ。旅の仲間として」

デイビッド「仲間…アッシが仲間かぁ……良い響きすっね。へへ、喜んでお供しやすよ!」

 

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