ぷよ魔導

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闇の声

 そこには闇が住むという。 「闇?」  闇なんてどこにもあるものだろう。  暗い夜。  人の心の奥に、  ひっそりといつも、 「闇が…住んでいる?」  わけがわからない、と彼はもう一度呟く。  魔導の淡い光に輝く銀色の髪。 ...
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消えるな

「シェゾ=ウィグィィ…」  嫌なほど聞きなれた声が聞こえてくる。 「シェゾ=ウィグィィ…」  すごく目を開けたくないが、シェゾはゆっくりと目蓋を開く。  やはり目の前には長い銀の髪に赤い目の男。ルーンロードがいた。  先代の闇の魔...
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月夜の日には

 んんっと背伸びをする。  背がピンとして、気持ちいい。  背には脱出した遺跡ダンジョン。目の前には森。空は星々が輝く夜空。 「すっかりおそくなっちゃったな~」  ぽんぽんと、服と青い魔導アーマーについた埃や泥を払う。  シャワー...
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月蝕

「シェゾ。見てごらんなさい。今夜は月食ですよ」  女のように長い髪の男は子供のようにはしゃぎながら、俺に話しかける。  窓の前に立ち、月淡い光に輝く銀色の髪。俺と同じ銀色。こちらを見る中性的な整った顔は、穏やかに微笑んでいる。  男は...
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勇者の秘密

 君はいつもあの子しか見ていない。  あの子の名ばかり呼ぶ。  あまりにも苛立って、  あの子ばかり呼ぶ声を聞きたくないと、  君の唇を塞いだ。 「な・・何をするんだ。ラグナス!?」  ひどく驚いた顔で、ラグナスを見るシ...
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こいはな

 その日、酒に付き合ってもらっただけだった。  なのに…… 「好きなんだ!」  酔っ払いに絡まれることになった。  夜空に浮かぶ月は流れる雲に見え隠れし、今宵は頼りない月光。  人里から離れた崖の上に吸血鬼が住む不気味な城...
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喧嘩

 きっかけはわからない。  ただお互い腹が立った。それだけだ。  シェゾは呪文を唱える。右手から炎が吐きだされる。  襲いかかる炎にルーンロードは、まったく避ける様子なく冷たく微笑を浮かべる。炎に飲み込まれる。  激しく空に向かって...
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いたちごっこ

 暗い。  熱い。  どくどく、と血管が流脈する音が聞こえる。 「・・・っ・・ぁっ・・」  冷たい石畳に広がる、ゆるくウィーブがかかった髪。美しい銀色なのだろうが、泥と血に汚れ、本来の輝きを失っていた。  白い魔導服も同様に汚れ、...
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クリスマスの恒例行事

「・・・・」  サタンはしばらく無言で立ちつくしていた。  目の前にあるそれに、  目の前にあるそれに、 「すーすー」 「ぐぅ・・ぐぅ」  カーバンクルを抱き締めて眠るアルル。  可愛いねこ模様パジャマを着ていて、襟元からのぞ...
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ウィッチの夢

「あなたが…ほしいですわ」  いつもどおりな、平和な午後。  シェゾを待ち構えていたウィッチは、いつもどおりセリフを言った。 「…いいぜ」 「え?」  シェゾはそう答えた。  自ら服を脱いだ。  すがすがしいほど、ばさっとパン...