「あなたが…ほしいですわ」
いつもどおりな、平和な午後。
シェゾを待ち構えていたウィッチは、いつもどおりセリフを言った。
「…いいぜ」
「え?」
シェゾはそう答えた。
自ら服を脱いだ。
すがすがしいほど、ばさっとパンツ一丁の姿になった。
「ええ~!!?」
顔を真っ赤にするウィッチ。
シェゾはウィッチを押し倒した。
「さぁ、俺が欲しいだろ…」
「え、え?あ、あの……」
「おのれ!闇の魔導師め!」
ラグナスが現れた。
「いたいけな少女を襲うとは…この変態め!」
光の剣を抜き、シェゾに向かってそう言い放った。
「無理やりじゃねぇ。ウィッチが欲しいって言ったから、それに答えただけだ」
「ウィッチ…こんな変態がいいのか!…なら、オレもお前好みになる」
そう言い放つとラグナスも服を脱いで、パンツ一丁の姿になった。
「ええぇっ!?」
「ウィッチ、俺がほしいだろ?」
「ウィッチ、オレの方が君を幸せにできる!」
せまる男二人。
せまるパンツ一丁。
「きゃあああああああっ!!!」
「ウィッチ」
「いやあああああっ!!」
「ウィッチ、落ち着いて!」
「はぁはぁ…ラ、ラグナス?」
荒い息を抑えながら、ウィッチは彼の姿をよく見る。
いつもどおりの金色の鎧を纏った格好だ。
パンツ一丁ではない。
「はぁ~なんだ夢でしたのね…」
やれやれと、手に握っていた布切れで汗を拭う。
「えっと…ウィッチ、その手の握ってるのって…」
「え?」
よく見ると、布切れは黒い色でどっかで見たことがあるようなもので、
「……」
まるでシェゾのパンツみたいで…
「いやああああああああっ!!?」
2009/10/31
ハッピーバースデー・・・って、どこがだよ
なぜかこうなったんだ。ごめんよ、ウィッチ