絵板ログ~2011/12月~
- 2018.01.22
- ぷよ魔導
声が聞こえた。 低く穏やかそうな、感情がこもってない冷たい男の声。 「200年前・・私の肉体は勇者に砕かれ、そして魂は今あなたに・・。 ですが、これで終わりではありませんよ! すでにあなたの魂には闇の種が植えられ、芽が顔を出しました。 私にはわかりますよ・・いずれ咲く花の色が美しい闇の黒であるというのが・・・!」 それは呪いの言葉。 自分を永遠に縛り付けることになるだろう、呪いの言葉 […]
伸ばされた手。 細長い指。冷たいほど白い色。 血のように赤い唇。実際にその唇は血の赤で彩られていた。 中性的な顔は、最後まで微笑んでいた。 「 」 最後に何と言ったのか。 覚えていない。いや・・認めたくなかったのだろう。 決意したつもりでいた。 永遠に眠らせてやると。すべてを俺に委ねて・・。 「私はずっとあなたの側にいますよ・・」 そんなに信用できないか。 「運命というもの […]
甘い【アルル】 キミの唇は甘いね。 ボクの唇がとろけそう。 なに照れてるの? 無理やり奪っておいて照れるなんて、やめるなんて言わせないよ。 ねぇ、キミはどんな味がする? ボクの味は、 甘くて、とけそう? ねぇ、もっとキミの味でとろけえさせて、ボクはキミの中でとけそうなんだ。 歪曲恋愛【病み気味アルシェ】 綺麗だな、と見つめるんだ。 だって本当に綺麗だから、 銀の雨のような美し […]
そいつはいつも微笑んでいて、 そいつはいつも俺の側にいる。 背後から抱きついてきて、 いつもドキドキさせられる・・。 温度がない、冷たい手。 視界に映る髪は、俺と同じ銀色。 「あなたと私は一心同体なのです・・」 と耳元で囁いて、 それに俺は、 俺は、 「いい加減にしろ!元祖変態が!」 と、怒鳴りつけて、その元祖変態男に殴りかかる。が、すり抜けた。 「この程度で動揺するとは、まだ […]
うららかな陽気。 穏やかな風が吹く午後。 ふと、呟く。 「おなか空いた・・」 そう呟いたのは白い魔導服を着た青年。 珍しい銀髪に青い目で、なかなか美形だが・・ ぐぅぅぅぅっ~。 その青年の腹から響く音ですべてが台無しとなっていた。 ぐぅぐぐぅ~。 まるでどこかの生物の鳴き声のようだ。 「ぐっ!」 その音に引き寄せれたのか草むらから現れる黄色い生物・・カーバンクル。 「呼んでない […]
眠っている・・? 碧い草原の上に散る銀色の髪。 閉じられた白い目蓋。 深緑のローブの上に黒い外套を着た、魔導師らしい格好をした男。 かつて、賢者の都ラーナを滅ぼし、罪もない多くの人間を虐殺・・という悪の華を咲かした闇の魔導師。 名はルーンロード。 勇者によって倒された後もこの世に執着し、 次代の後継者を新しい自身の身体として、その魂を殺そうとした邪悪なる亡霊。 「のくせに、こんな場 […]