美虎 火鶴(みとら かづる)
・外見
身長155cm
群青色の髪に、桃色がかった赤い目。基本的に無表情。
前髪と両サイドの髪は可憐な顔を縁取るように綺麗に切り揃えているが、後ろ髪はとんでもなく長い。地面に着きそうな、ぎりぎりなところまで流した髪を結い上げ。頭の後ろでひとまとめにしている。
奇妙な形の髪飾りを着け、両手には常に丸いクリスタルを持ち。丈が腰までしかない紫の着物の下から黒縞のパンツが見えている。
・性格
マイペースで好きなことだけやる快楽主義。戦闘狂な面がある。
・鶴の話
深い深い森の中にひっそりとある泉の真上には不思議な輝きを放つクリスタルがあった。
そのクリスタルは神が流した涙と呼ばれ。触れると、どんな傷を癒す奇跡を起こした。
クリスタルは退屈していた。毎日毎日、拝んでくる人。傷を癒しに来る人。
ふと思いつきました。そうだ、今日からどこかへ行こう!
忽然とクリスタルが消えたことに驚く人々の騒ぎの中、鼻歌を歌っている美しい少女の姿があったという。
・クリスタル
≪涙石≫と呼ばれる円形の少し緑がかった鮮やかな青色(花浅葱色)のクリスタル。
治癒能力が有名だが、実は大抵のことはできる。だが、その力を使うかどうかは…彼女の気まぐれである。
麗龍 水亀(れいりゅう みずき)
・外見
身長183cm
雪のように真っ白な髪。短く刈り込んでいる。長いまつ毛に縁取られた、冬の星を思わせる青い瞳。褐色の肌。
均等に鍛え上げた身体。袴のみで、上半身が裸。左腕には蛇と亀のような白い入れ墨がある。
・性格
生真面目。こうしなければいけないと思ったことは滅多に曲げない石頭。
・亀の話
高い高い天まで届くと言われる山の上に、すべての光を吸いこむような黒いクリスタルがあった。
そのクリスタルは神の怒りと呼ばれ、あらゆるものを破壊する力であった。
ある時は魔王の手に渡り、世界滅亡させ。ある時は勇者の手に渡り、世界を救った。今はただ再び自分が必要される時を待っているだけだった……が!
(……アレがいつものところにいない?)
対であるクリスタルは森の中の泉の上にいたはずだが、いなくなっていた。
黒いクリスタルは思った。退屈でまたどこかへふらふら出ていったのだなと…まったく、あいつは重大な役目を持つということを理解してない!僕が連れ戻さないとッ!
世界一高い山から隕石のように飛び降りてきた褐色の青年の話はしばらく人々の話題に上ったという。
・クリスタル
≪黒き石≫と呼ばれるひし形の黒曜石。
持ち主の意思の強さによって、力が増し。逆に弱くなると、力を失う。
艶猫 土狐(えんびょう つちこ)
・性格
身長174cm
赤みがかった茶髪。肩よりやや長く、外側に向かって跳ねている。狐のように吊った鋭い目だが、左の緑玉の瞳は穏やかに満ちている。右の3つの瞳は金色で、白目の部分が黒く。大抵の人間に驚かれるので、普段は閉じている。
朱殷(しゅあん)色の羽織の下は黒い着流し。左右の一部の髪を後ろに結いあげて、青と緑の玉が付いたかんざしを刺している。
・性格
穏やかで、世話焼きな面がある。女性のような言葉使いだが、オカマではない。惚れっぽいけど、恋に一途。
・狐の話
真っ赤な死の花は狂い咲く場所には恐ろしい伝説があった。
血を吸うことによって、主に力を与える忌まわしき呪いの石と、あらゆる男を誑かし、堕落させ、力に溺れさせ、呪いの石に血を吸わせるために殺戮の道へ導く悪女……なーんて、話が伝わっているだけど。アタシにとっては、むかーしの失恋の話なのよ。
ニ度と恋なんてするかって思うけど、誰かを好きになる気持ちって押さえられないものよ。ああ…アタシは…今度こそ樹夜と共に……
・クリスタル
≪呪石≫と呼ばれる。見た目は路傍の石。
人の血肉をエネルギーに変換することによって、持ち主に強大な力を与える。
樹夜(きよ)
・外見
身長158cm/年齢20歳
金色の長い髪を土狐とお揃いの青と緑の玉が付いたかんざしで結っている。両目を覆う長い前髪の下は青い瞳。
青色の着物に赤いエプロンを身に着けている。
・女の話
この手を引く温もり、抱きしめる腕、自分の名を呼ぶ声も。父さんと母さんは…安心できる居場所は失われたと、そう思っていた。
目の前に穏やかに微笑む狐と会うまでは。
・人物と関係
物静かで、たおやかな女性。だが、嫉妬深い面がある。土狐の妻。
愛鼠 木狸(うそ もくり)
・外見
身長140cm
左目が隠れた緑色のショートヘア。やや垂れた紫の瞳。小麦色の肌のやんちゃそうな少年に見えるが、女の子。
緑色の着物を纏い、露わにしている健康的な右足には66と見える文様がある。
・性格
無邪気で好奇心旺盛。素直で、裏表など考えずに信じてしまう。
・狸の話
星の海に届くほど高い空でさまよう城があり、そこで無垢な子供はいつまでも待っている。
ずっと傍にいると。もう寂しい思いをせずに、永遠に一緒に遊ぼうと。そう約束をしたから。
「永遠の命を手に入れるから、待っていて」
狸が知る友達は一度も約束を破ったことない。だから、帰ってくる。
いつまでも友達の帰りを待っている。
・クリスタル
≪輝石≫と呼ばれる光と熱の塊。
凄まじいパワーを常に放っており。生身の人間が近づくと、その波動によって消滅する。