アネモネ「子犬の洞窟がすくつのようになったという噂で来てみたが…こやつがボスとして出てくるとはな」
マリー「誰なんだ?…こちらに向ける視線が嫌な感じだが」
アネモネ「他人の嫁を欲しがる、NTRという奴だな。まあ、大抵は駄馬を」
マリー「そうか。ねじり切ってミンチにする」
アネモネ(恐ろしい殺気だ…)
アネモネ「低LVとはいえ、ユニークだけあって良い装備を持っているじゃないか。うむ…素晴らしい」 吸血鬼は触り心地良いシルク製のパンティーを頬ずりした。
エリザ「ラファエロさん、素敵なパンティーを履いてらっしゃるのね」
アネモネ「ぐっ!?」 吸血鬼は致命的な精神ダメージを受けた。
NPCのLVが階層依存で上昇するすくつ化した子犬の洞窟に挑んでみたら、いきなりラファエロがパンティー落として笑うしかなかったわ。
*tick* スウォーム!マリーは看板娘『シーナ』の攻撃を避けた。エリザは看板娘『シーナ』の攻撃を避けた。ジルは看板娘『シーナ』に『均衡の首輪』で切られた。 ジルは悲痛な叫び声をあげた。時は再び動き出した。
ジル「はわわわわっ!?尻がっ!尻があぁぁぁあああっ!?」
アネモネ「これが時止めお姉さん尻攻め…」
エリザ「あなた」 少女は首狩りエンチャントされた忍刀を吸血鬼に向けた。
アネモネ「ひぇ…!尻を、いや、シーナを頑張って倒すぞー」
まだまだ楽々だろうと思っていたら、ジルが瀕死になっていて驚いたわ。時止めは強力だなー 85層辺りまで行けたが、ボスより周辺モンスターたちがだいぶ強くなってきた。分裂系が出るとヒヤッとする。
アネモネ「子犬の洞窟に潜るのも楽しいが、いつものネフィアも探索するぞ~♪していたら、珍しい奴がボスとして出てきたな。確か魔力の嵐、エリスの癒し、ユニーク召喚など、強力な故に。ユニークモンスター集めがつまらなくなると、ヴェントは自宅待機させていたような…?ウッ、2・3日も残骸集めに秩序のユニコーン殺さず召喚させ続けて戦った記憶が…っ!」
マリー「アネモネ…大丈夫か?気分が悪いなら、退却した方が」
アネモネ「いや、問題ない。滅多にない相手だ。存分に楽しむぞ!」
もう遠い思い出だが、地獄を味わった覚えがある。アネモネが今と微妙にキャラが違っていて懐かしい。
アネモネ「アークリッチ(LV180)を召喚するとは…。おまけに契約の魔法書を持っているようだ。読書LVが足りていれば、詠唱できるのだな。うむ、下僕共のスキルを鍛えてやれば、我の鼓舞は必要なくなるかもしれないな」
ドラクル「お嬢様の応援が無くなるとは…悲しみのあまりストライキを起こしてしまいそうです」
アネモネ「そなたがそのようなことを言うとは…。すまぬ。これからも我は鼓舞をするぞ。下僕共よ、ミンチになるまで戦え!戦うのだ!」
ドラクル「ふふっ。ありがとうございます」 勇ましく?咤激励する吸血鬼に、老紳士は満足そうに笑った。
アネモネ「ふはははははははははっ!深淵の王、恐れるに足らず!エリザよ、このまま首を刎ねて…なんだこのプチは」
*ブシュ* エリザは深淵の王『ノーデンス』の首をちょんぎり 殺した。 一息ついた少女は、周りにいる偽善者ぶるプチと壊しすぎるプチという変わった名前が付いたプチを見つめた。
エリザ「ノーデンスがユニーク召喚した後に現れたように見えましたけど…このプチはユニークモンスターですの?」
アネモネ「はて?あやつのメモにあったのはプチボーグというものだった気がするが…?」
吸血鬼は興味深そうに壊しすぎるプチ『カザガー』を眺めると、プチはつぶらな瞳で見返し。目と目が合う。なんだか胸の辺りが暖かくなってきた…撫でようと手を伸ばし———プチは噛みついてきた。
アネモネ「…うむ、ミンチにするぞー」
エリザ「あなたって、時折マヌケなところがありますわよね」
ログを確認するかぎり、ユニーク召喚で異名付きプチが出てきたようだ。ooとは仕様が少し違いますと、りどみに書いているが…秩序のユニコーン&ノーデンスをペットにして、ユニーク狩りするのを防止するための変更かな。
アネモネ「明けましてメリークリスマスハッピーニューイヤーバレンタインであるな!」
エリザ「混沌としすぎでしょう…」
アネモネ「そういう世の中なのだ。我にはどうでもいいことだが…たまには自宅を飾り付け、チキンとケーキを作り、楽しむのも悪くないな」
機嫌良さそうに吸血鬼は紫の目を細める。その隣にはいつの間にか用意したらしい、もうひとつの玉座。勧められるままに座っているエリザの姿を眺めている。
エリザ「…あの、その。受け取ってくださる?」 少女は少し自信なさげに、ためらいながら、綺麗にラッピングされた袋を吸血鬼に渡した。食欲をそそるスパイシーな匂いがする。カサカサと袋をこする感触から、中身は…カレーパンのようだ。「たまには私もお料理したいと思っただけですわよ」
アネモネ「………た、大切に食べるぞ」 そう答えた吸血鬼の表情には普段の堂々とした傲慢さがなく、ただ純粋に嬉しそうに頬を赤く染めていた。
マリー「…」
アネモネ「…マリー。何、緩んだ顔をしているのだ。ふふふ。なら、もっとゆるい顔にしてくれよう」 いつもどおりの邪悪な笑みを浮かべて、吸血鬼はマリーの足元に1本の魔道具を転がした。
マリー「依頼人みたいな渡し方するな……これは願いの杖っ!?」
アネモネ「お年玉だ。そなたは我より年下だからな」
マリー「体格は私の方が逞しいぞ。やっとこれで……。…そうだな」
祝福された願いの杖(残り1回)を振った。 何を望む?
マリー「私は…冒険者として、金獅子の心臓『マリー』と名乗ろう!」
アネモネ「なっ!?」 目を丸くするアネモネに、驚かしてやったとマリーはにやりと笑った。
マリー「この前、言っただろう。お前から離れないと。なら、私も冒険者さ」
アネモネ「それで冒険者は異名を名乗るものだと?は、ははははははははっ!!せっかく入手した願いの杖でやるのか。そなたは本当に勢いある阿呆だな。ふ、くくく…ははははははっ!」
マリー「そんなに笑うことないだろう!」
アネモネ「…潔い行動力は褒めてやるが。我に言ってくれれば」 吸血鬼はエリザに向かって手招きし。近づいた少女に巻物を渡した。
アネモネ「乙女の矢…微笑みの月光…どれも良いが、エリザには血の女神というのが相応しいであるな!…という方法で、異名を与えてやったのだがな」
エリザ「何かと思いましたけど、名前の巻物で異名ロールできますのね。…あの、マリー」
アネモネ「まあ、そなたが選んだ金獅子の心臓というはカッコイイと思うぞ。ふふふ。金獅子の心臓マリーよ。ふふふ、ふはーはははははははははははははっ!!」 吸血鬼は腹を抱えて笑っている。そのまま玉座から転げ落ちそうだ。
マリー「…」
エリザ「ここはマリーに譲りますわ」
アネモネ「ぬ?」 気が付くと、両頬を包む温かな手の感触があった。青い目と目が合い、少し硬い指先が吸血鬼の柔らかな頬を摘まんだ。「そ、そなたが勝手にやったことだろう。やめ…ぬわあああああああああっ!!」
MMAはNPCに名前の巻物を渡すと異名をランダムに変更できます。魂の友以上だと上記のように選択可。呪われているで異名消去(冒険者NPCを除く)複数のNPCに異名を付ける場合は名前の巻物を願った方が節約できるな(3巻出てくるので)
・アネモネ
筋力:119 → 296 → 360
耐久:180 → 319 → 378
器用:131 → 315 → 387
感覚:157 → 356 → 433
習得:322 → 573 → 727
意思:126 → 328 → 421
魔力:129 → 308 → 368
魅力:119 → 332 → 427
速度:174 → 198 → 200
ノヴィスワールドでの続きに行く前のひと区切りに、成長チェックと異名変更、子犬の洞窟を書く予定だったが…思わぬところで、書くことが増えたものだ。そういえば8月頃の中間記録を書いていたので、523/1/1→8/8→524/1/1と並べておく。
・ドラクル
筋力:205 → 636 → 805
耐久:213 → 640 → 807
器用:430 → 779 → 925
感覚:278 → 680 → 842
習得:426 → 774 → 921
意思:206 → 631 → 797
魔力:443 → 773 → 920
魅力:227 → 647 → 813
速度:258 → 295 → 303
祝福肉体復活ポーションの効果で1000超えているが、元のステータスの方はもうちょっとかな。いつもペットがこれぐらい育ってくると、私は放置してしまう傾向があるが…ノヴィスワールドにはやり込み向けの魔女戦あるので。まだまだ育成を頑張れるかな。
・エリザ
筋力:214 → 632 →806
耐久:224 → 638 →810
器用:433 → 765 →918
感覚:268 → 666 →837
習得:436 → 772 →926
意思:200 → 623 →796
魔力:464 → 783 →930
魅力:209 → 628 →803
速度:255 → 282 →292
・ジル
筋力:193 → 606 →799
耐久:215 → 618 →810
器用:422 → 740 →907
感覚:257 → 646 →834
習得:433 → 758 →927
意思:193 → 603 →799
魔力:463 → 770 →934
魅力:203 → 610 →801
速度:256 → 287 →297
・マリー
筋力:51 → 576
耐久:65 → 583
器用:124 → 601
感覚:124 → 610
習得:55 → 638
意思:47 → 580
魔力:77 → 593
魅力:41 → 578
速度:448 → 542
初期ステからかなーり伸びたものだ。速度が1番高いだけあって、あっという間にキュラリア食べていくからな…(ハーブ畑を増築した要因)
アネモネ「さて、ドラクルとジルの異名を決めようか。ドラクルは…災いを呼びし屍…ザ・デス…。そうだな、髑髏の笑い。うむ、とてもぴったりではないか」
ドラクル「お嬢様が私にどういうイメージを持っているのか、よくわかりますね。ふふ、私によく似合う異名でございますな。有難く頂戴します」
アネモネ「ははは、わかっているじゃないか。次に、血のように美しい赤い髪に瞳を持つジルは…赤き夢だな」
ジル「そんな素敵なものを…僕、僕はとても嬉しいですです。…マスターのためにもっともっと赤く染めてやりますね」
アネモネ「ふふっ、期待しているぞ」(”我のため”か…。ジルは昔から本当に変わらないなぁ…それが少し不安になる。我だけじゃなく、他に大切なひとを見つけられるといいのだが)
ジル「マスター大好きですです♪」
吸血鬼の心情に気づくことなく、無邪気な笑顔を浮かべて抱きつく少年。それが愛らしく思えて…別に今のままで良いかと、アネモネは優しくジルの頭を*なでなで*した。
ドラクル「良いですな。ジルさんが羨ましいです」
アネモネ「そなたもしてほしいのか…!?…いや、その顔はいつもの冗談か。まったくそなたも昔から変わらぬな」
ドラクル「ええ。私はずっと変わりませんよ。お嬢様は咲いて枯れる花のように変わっていきますが…。私のお嬢様を思う気持ちは永遠に変わりません」
アネモネ「ははは、恐ろしいほどの忠心だな。そなたとは…旅をはじめた頃からの長い付き合いだ。これからもよろしくな」
ドラクル「はい。末永くよろしくお願いします。我が主」
コメント