クレイモア吸血鬼の旅行記47 ノヴィスワールド-ポート・カプールの幽霊-

elonaプレイ日記踊れ月光『アネモネ』

不意に、誰かの懐かしい声を聴いた気がした…

それは悲嘆し、炎に包まれる青い髪の少女の声だった気がする。


それは泡へ、海に沈んでいく青い目の少女の声だった気がする。


それは夢なのか、泣いている少女の姿を見た気がする…

 



アネモネ「…?」
旅行から帰還し。久しぶりに訪れたポート・カプール。旅の疲れを癒すために眠っていたが… なぜか眠った気がしない。やけに目が冴えていた。

アネモネ(ラーネイレ… 懐かしく感じるノースティリスの空気にあの娘のことを思い出したのか?)
直接、会って話したのは僅かな時間。けれど、とても魅力的な娘だった。清らかで麗しい容姿も惹かれる要素であったが。凛とした強さを宿した青い瞳。美しいものだと、愛しさを感じていた。だが、3年ほど前に殺されたのだ。死因は炎だが、彼女を灰にしたのは愚かな民衆だ。

アネモネ「…散歩でもするか」

 



アネモネ「しばらく離れていたが、特に変わったところが… ぬ?」



アネモネ「あの爆散戦場を依頼してきた男ではないか。幽霊になっているとは」(ベッドの上の骨… 供養してくれる家族も友人もいないのか)
アーノルド「…はぁ。軍属として様々の死線を潜り抜けてきましたが、考えてみると戦いばかりで休まることのない人生でした。気がついた時には幽霊としてここに居たのですが。そういえば、自分を看病してくれていた白衣の天使は何処に行ってしまったのだろう…」

アネモネ「ほう?白衣の天使とな。詳しく聞かせよ」
アーノルド「彼女は金髪に青い目で、白いナース服がよく似合っていて。傷を拗らせて、体調を悪化させた自分を最後まで助けようとしてくれた優しい手が温かくて… 後生です。アネモネさん、動けない自分に代わって、彼女に会ってきては貰えないでしょうか。感謝の気持ちを綴ったこの書状をどうにかして手渡してほしいのです」

アネモネ「ラブレターぐらい自力で渡せ。と、言いたいところだが。今はまあ… 気が向いたというやつだ。引き受けてやろう」
アーノルド「ララララ、ラブレター!? なんで、わか…いや、その。ホントに感謝を伝えるだけに書いた手紙でっ!!」

アネモネ「貴様のラブレターは確かに預かったぞ!ふはははははははははっ!ふはーっはっはっはっ!!」

 

 


アネモネ「さて、そろそろ下僕たちのもとへ帰るか」
?????「枕元で女の声がするんだ…」


アネモネ「貴様は馬の…?」
ラファエロ「なに、馬?…いや、いい。俺はもうそういうのからは足を洗ったんだ。なぁ、アンタ、言いにくいんだが俺を助けちゃくれないか?」

アネモネ「馬が増えすぎて、管理費に困っているのか?」
ラファエロ「だから、馬から離れてくれ!最近、寝ていると家の奥から声がするんだよ…。『よくも騙してくれたな…殺してやる』ってさ。幽霊だがストーカーだが知らないが、何で俺がこんな目に…。お前、冒険者なんだろ?ちょっと俺の家によって、迷惑極まりない女ども追い払ってくれよ」

アネモネ「貴様が困ろうと我にはどうでもいいことだが、女の幽霊か… 一応、見ておくか」
ラファエロ「恩に切るぜ!それじゃ俺の家に案内するから付いてきてくれ。怪しいヤツは容赦なく切り捨ててくれて構わないからな」



アネモネ「思っていたより、広い家に住んでいるな。更地にしてやりたいが…中を確認してから、やるか」



アネモネ「大量の闇子に闇の老子、怨念。そして、ストーカー。本当に幽霊だらけであるな。この建物や立地的にそういったものが集まりやすい場所だと思えぬが、何かが意図的に呼び寄せているのか…?」


ミザリー「だれ…?女…?どうして、私のラファエロの家に居るの…?」

アネモネ「寂しそうな顔をしたお嬢さん。こんな場所で待っていても、あの男は来ないぞ」


ミザリー「私はこんなに尽くしているのに…!私はこんなに尽くしているのに…!どうして他の女を…!!」

アネモネ「ぬう。会話できる状態ではないな。頭を冷やしてやろう。まあ、凍らせるのではなく燃やすのだが」



アネモネ(魔力が枯渇してきたな…)「我が弾丸を浴びよ!」
ミザリー「!」
何発かの銃弾を発砲する隙をついて接近する女の執念。腕に微かな痛みを感じた。滴り落ちる己の血に、噛まれたのだと吸血鬼は気付いた。

アネモネ「女性からの熱烈なキスは歓迎するが、そなたが求めているのは別の男であろう」


ボルトは『ミザリー』に命中し 破壊した。「どうして」

アネモネ「我の言葉が聞こえるか?ついてこい。望みが叶うぞ」

 


ラファエロ「俺はママのところへ、高飛びさせてもらうぜ。とにかく助かった。俺のヘソクリをくれてやるから、そいつを報酬にしてくれよ。じゃあな、あばよ」
男は逃げるように去っていく。その背後に、ぴったり張り付く女の影を見た。

アネモネ「お幸せにな」

 

 


昔、ノヴィスさんのショウルームを遊んだことがあるけど。カスタムワールド化によって、マップやテキスト、カスタムアイテムなど、すごい増えている!
バージョンアップによって、初期と比べて難易度が下がっているので。いくつかのイベント戦は今回みたいにアネモネのみで戦うRPしていきます。だいぶ強くなったけど、生命力10だから、わりと死にかけるけどね。

コメント