聖騎士吸血鬼の伝説30 ノースポイント-竜ころし-

elonaプレイ日記月明かりの祝福『アドニス』



デイビッド「立派なお城だったみたいですけど、中はモンスターだらけでやすね」

ベアトリクス「モンスターにとって、お城なんて大きい洞窟なのかもね。財宝目当ての人間という餌がたまに迷い込んでくる…そう、私たちみたいに」

デイビッド「姐さん、怖いっす」

ルシアン「噂に寄れば伝説の暗黒竜がここで眠っているらしい?せっかくだから、叩き起こそうぜ~」

アドニス「気楽に言うな…。ドラゴンは危険だ。気をつけて行くぞ」

ルシアン「おう!」
元気よく返事したルシアンは拳を振り上げ————


ルシアンは『グリーンドラゴン』を殴って軽い傷を負わせた。『グリーンドラゴン』の神経は傷ついた。
『グリーンドラゴン』は雷に打たれ死んだ。


アドニス「…。お前にそんな心配は必要ない気がしてきた…」

ルシアン「ええ~。俺の事をもっと気にしてくれよ~。毎秒、見つめ合ってよ」

アドニス「めんどくさい」

 



アドニス「はぁはぁ…なんて手強い奴なんだ」
少年は荒く息を吐き。その素早く動き回るモンスターを睨む。*リン*リン*と可愛らしい音を響かせるシルバーベル。倒せば、金貨と小さなメダルを落とす。というご褒美のような存在だ。ミンチに出来るなら…。このシルバーベルは、もう6回ほど毒薬をぶつけている。生命力が低いベルには有効な手のはずだが、一向に倒れないのだ…!

アドニス「くっ…!この戦いはいつ終わるんだ…!」

ルシアン(シルバーベルとの戦いでここまで真剣になっている坊ちゃんに驚きだが…。確かにキリが無いなぁ)


ベアトリクスはシルバーベルを突き刺して破壊した。

ベアトリクス「ふぅ…やっと命中したね」

アドニス「長く苦しい戦いだった……疲れた。俺は寝る」*要睡眠*

ルシアン「お疲れさん。ぐっすり眠れるように、俺がぎゅっと抱いて…」

アドニス「…」

ミア「もー。ドニちゃんはボクが添い寝するのですよー!」

アドニス「…すやぁ」

ミア「…ドニちゃんもう寝てる~」

 

1分ほどの戦いだったが、毒薬無くなるし。なかなかミンチにならないベルの相手は長く感じたよ…。

 


スウォーム!ルシアンの攻撃を避けた。デイビッドはルシアンに殴られた。デイビッドは苦痛にもだえた。ベアトリクスはルシアンに殴られた。ベアトリクスは悲痛な叫び声をあげた。

ルシアン「え…?なんで俺。皆を殴って…」

ベアトリクス「そこの混沌の塊が原因みたいだね。…ルシアンくんは混乱状態になっていたんだ。気にしないで」

ルシアン「いいや。気にする。本当にごめんな。2度と無いように気をつける」

ベアトリクス「ふふっ。ルシアンくんも真面目だね」

デイビッド「アニキの人柄…そして拳に痺れましたぜ。気持ち良かったので、また受けたいですぜ」

アドニス「俺も受けて見たかったな」(耐えられただろうか…?)

ミア「ボクもー!ボクもー!」

ルシアン「ええ…?」

 


????「きゃー」
頑強に作られた石の回廊に響く、うら若き乙女の悲鳴。ちょうどこの階層にやってきた一行は驚き。瞬時に助けに行こうと駆けだそうとし———
冒険者「なんて…なんて。素晴らしいの。光加減で色鮮やかな姿を見せる鱗…美しい形を作る筋肉の体躯…太くて立派な牙…。ああ、ああ…たまらないわ!」

アドニス「えっと…」
冒険者「はい?あ、私。ただの様々なドラゴンの姿を眺めて愛でることを趣味するアロゴスです。戦っても大丈夫ですよ。うふふ、蹂躙する残酷な王者…でも、倒される姿も逃れない滅びの美しさがあるよね…」

アドニス「ぬぅ?」

ルシアン「アドニス。ああ言ってるし。戦いに集中しようぜ。…世の中には色んなひとがいるんだよ」

アドニス「そうなのか…。うむ、行くぞ!」

デイビッド「うい!」

ベアトリクス「はーい」

ミア「はーいです!」


狭い通路の奥から次から次と、襲ってくるドラゴンたち。だが、冒険者として熟練になりつつある一行にとっては慣れてきた相手だ。慌てることなく、冷静に対処し。殲滅していった。

ミア「ふふん。あのナイトメアな研究所と比べたら、楽なものですねー。ドラゴンなんて、でっかいトカゲですよー」

アドニス「自信を持つには、俺たちは確かに実力を得ていると思うが…。あまり油断しないでくれ。ミアが危険な目に遭う姿を想像するだけで、心苦しくなる」

ミア「ふええ…ドニちゃん。やさしー」

ルシアン「ところで、何かありそうな構造っぽいよな。この階層」

アドニス「何も無いぞ。…俺はそう知っている」

ルシアン「…それでも、俺は気になる!壁掘ったら、肉が出てくるかもしれないし」

アドニス「食べる気か?」

 



ルシアン「おお…これはこれは、多くのオークじゃないか!」

アドニス「…」

デイビッド「…」

ミア「アンちゃん。なに言ってるんですか…」

ベアトリクス「ふふ…ふ、ふふふ。あーっははははははははっ!」

ミア「ふええ…!?お、お姉さま??」

ベアトリクス「ごめん、びっくりさせちゃったね。でも、ルシアンくんが…ぷ、ふふふふふふふ」

ミア「うわーん。アンちゃんのせいで…せいで~~!お姉さまが~!」

ルシアン「俺もびっくりなんだが…」

 



ルシアン「いかにもって所に到着したな」

アドニス「そうだな。気を引き締めて…ぬ?ベア姉がいない?」

デイビッド「階段を降りる前は一緒に居たはずなんですけど…姐さーん!どこっすかー!」

ミア「お姉さまー!」



ベアトリクス「ここだよ」

ルシアン「うわああドラゴンに囲まれているじゃねーか!?」

アドニス「…っ!」
アドニスは慌てて、傷を負っているベアトリクスに癒しの手の杖を振るう。淡い光に包まれ、瞬時に回復していくが…再び周囲のドラゴンたちの攻撃によって、ベアトリクスは重傷を負っていく。状況は悪いままだ…しかし、彼女には焦りなど無く、飄々とした表情だ。

ベアトリクス「いやーびっくりだよね」

デイビッド「姐さん。この状況に対して、クールでやすね…」

ベアトリクス「昔は1人で戦っていたから、こういう荒事は慣れているよ。それに…慌てるより、どうするか考えて動いた方が良くなるだろう」

アドニス「そうだな…そうだ。ベア姉の言うとおりだ。いつもどおりにやるぞ!」

 

暗い大広間の奥から地鳴りと共に現れる古の強者たち。回廊の時より、数が多いだろう…そう考えたアドニスは入口からなるべく離れず、後方から射撃しながら、前衛で戦う仲間たちの様子を気にかける。奥に進みすぎると判断した時は紐で集合させる場面もあった。確実にじわじわとドラゴンの数を減らし、少しずつ先に進む。そして———

威圧するように両翼を広げた、大いなる存在。漆黒の鱗を持つドラゴン。最奥に潜んでいた、暗黒竜『フォリス』が姿を現した。

ルシアン「おお、こいつが…なんかカオスドラゴンに似てるな?」

アドニス「確かに色合いが類似してるな。LVは低いが」

ミア「似てるから、あまり認知されなかったレアなドラゴンさんなんですねー」

ベアトリクス「それは…可哀そうに」
暗黒竜「…!」
好き放題言う冒険者たちに暗黒竜は激怒した。強者である竜族の力を、死を持って知らせてやる…!


だが、ここまでやってきた冒険者たちは息が合った連携でドラゴンたちを倒していく。多く居た同族も、あと1体。このままではひとりに…いや、己の巨体を揺らすほどの衝撃に死を感じる。拳による打撃を繰り出す人間。逃がさんとばかりに接近し、容赦ないパンチをしてくる。遠くから幻影の矢を放ってくる妖精もうっとうしい。先に倒されるのは己ではないか?最後に残るのが、どこにでもいるエレキドラゴン…!?そんなこと、そんなこと!許すものか…!


暗黒竜『フォリス』は魔法を詠唱した。暗黒竜『フォリス』の身体に生命力がみなぎった。

ルシアン「うわ回復した」
暗黒竜「…ふん、矮小なムシケラめ……」

ルシアン「うわーしゃべったー!?」

ミア「びっくりですー。賢いですねー」
暗黒竜「本当に苛立つムシケラ共だな…」

 


ルシアン(…この回復量。皆の攻撃が分散していると一気に削り切るのは難しそうだな)

そう考えたルシアンはエレキドラゴンに拳を叩きつける。ターゲットにされてないと、油断もあったのか、それとも彼女が強すぎるせいか。恐ろしい勢いでエレキドラゴンは瀕死になり。アドニスが放った弾丸がトドメとなり。ミンチになった。

ルシアン「ナーイス!」

アドニス「ほぼルシアンのおかげだと思うが…」

ルシアン「俺1人じゃ、ここまで来れねえよ。現に暗黒竜の回復ぶりに手間取ってるし。さあ、うざい回復量より、俺たちの力が合わさった方が上!ってことをわからせてやろうぜ」

アドニス「…ああ」

ミア「生意気なドラゴンをわからせてやるのですー!わからせですー!」

アドニス「そうだ!わからせだ!」

ルシアン(なんか2人共、変な風に覚えちゃったような…)


ルシアンは暗黒竜『フォリス』を殴って軽い傷を負わせた。暗黒竜『フォリス』は神経を蝕まれて死んだ。

ベアトリクス「わからせちゃったね…」

ルシアン「そ、そうだな。うん、俺たちの勝利だ~」

ベアトリクス「おや、剣と兜が転がっているね。…先ほどの暗黒竜と似た力を感じる」



アドニス「《暗黒竜の剣》に生命力が9上がるエンチャントが付いているな。…俺の剣として使ってみるかな」

ミア「ドニちゃんが暗黒騎士に!?闇落ちですかー!?」

アドニス「転職する気はないぞ?」

ルシアン「大丈夫大丈夫。俺は正気に戻った!で聖騎士になるから」

アドニス「…何かおかしい気がする」

 


ドラゴンたちのスウォーム攻撃はなかなか痛いですが、気をつけていれば、何とかクリアできますね。生命力が9上がるアーティファクトを入手できましたし。次回、奇妙な屋敷に再挑戦できるといいなぁ…。

 

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