一次創作

夢を見る前ノ夢0

 水に沈んでいく身体。とても冷たい。失う体温なんてないのに、冷たい。けれど、太陽の光に輝く真っ青な水面は綺麗だと思った。  吸血鬼は流水で死ぬという話を聞いて試してみたんだ。海に落ちることにためらいなんてなかった。身を焼くような痛みがあった。僕を形作る皮膚が溶け、肉が崩れていった。死ねると… そう思えて、僕は微笑んだ。死の夢を見た。ほんの少しだけの間。  千々切れた肉塊になろうが、僕は死ななかった […]